磁石と関係のあるコイルは、導線をぐるぐる巻いたもので、電気と磁気を相互作用させて色々なはたらきをします。インダクタとも呼ばれ、三大受動素子(L、C、R)の一つです。

コイルに電流を流すと磁束が発生し電磁石となります。電気エネルギーを磁気エネルギーに変化させてコイル内部に蓄えたり、交流電圧の周波数により電流値を変化させ、信号を選り分けることができます。

これらの性質を利用し、モーターやアクチュエーター、ノイズ除去して電流の安定化、電圧を変換、特定の欲しい信号を抽出、電波の送受信など、用途に合わせて色々な形状や巻き方があります。

代表的なコイル製品を紹介いたします。

《空芯コイル》

VCMコイル、アンテナコイル、ボイスコイル、ワイヤレス給電コイル等です。極細線(φ0.03～)、リッツ線まで様々な線種での巻線実積があります。

《ボビンコイル》

シャッターコイル、ピックアップコイル、プリントコイル、ソレノイドコイル等です。成型から巻線まで一貫生産が可能です。

《コイル応用製品》

FPCコイルAssy、医療用ソレノイドユニット、回転センサー等です。巻線後、基板(FPC･PCB)や成型品との組立、オーバーモールドまで対応可能です。

《トロイダルコイル･ノイズフィルター》

各種電化製品用トロイダルコイル、ノイズフィルター等です。

《エッジワイズコイル》

トランス、リアクトル等(大型産機･車載･電力関連向け)です。カットレスコアにダイレクトに巻線(コア断面が丸に限り)を行うことで高い特性を実現可能です。

抵抗値は、温度によって値が変わるため、温度20℃の時の値を基準として評価することが一般的に行われています。実測温度(室温)で測定した抵抗値R(実測温度)を、20℃の抵抗値R(20℃)に換算する式を下記に示します。

 R(20℃) ＝ (234.5 + 20℃) ÷ (234.5 ＋ 実測温度) × R(実測温度) [Ω]  

上記換算値早見表より、実測温度の抵抗値R(実測温度)に実測温度の換算値をかけると、20℃の抵抗値R(20℃)が求められます。